丸顔女子にも似合うアシメショートヘアを理論的に解説。
「丸顔なんですけど似合う髪形にして下さい!」というオーダーがあります。
顔の形はそれぞれですが、コンプレックスを感じる時ってありますよね?
友達から、「そこまで気にならないけどなー。」って言われる事はあるにしろ、自分では気になるものです。
今回のお客様。
ロングからバッサリ切ってショートにしたいとのオーダーです。
でも…
「ショートにしたら顔丸いの目立ちますよね?」…と。
ショートにしたいけど、なかなか勇気がでないお客様って多いんですよね。
大丈夫です。誰だってショートは似合います。
例えば、少し美容師目線ですが、似合わせを考える場合においてウエイトポイントという所を意識します。
ここからは理論的なので、興味ない方は飛ばして下さい…笑
理論的に解説!
こちらの図。
顔の形としてイメージしてみてください。(絵が下手なんで顔のパーツは割愛w)
この円を丸顔さんとします。
ここに横の線を入れてみます。
横に広がって見えてしまい、さらに丸く見えてしまいました。
仮に、この線の端をウエイトポイントとします。
では、この線を斜めにしてみましょう。
円の見え方はどうなりました?少し丸みが収まって見えませんか?
分かりにくい方のために、並べてみます。
比べて見て下さい。どうでしょう?
斜めの線を入れた右の円の方がスッキリして見えませんか?
実はこれ。似合わせを考えたヘアスタイルを作る上で、とても重要なポイントなんです。
ウエイト
ウエイトとは、文字通り髪の「重さ」のことです。主に、ヘアスタイルの中で、重さを感じる部分のことを言います。一般的に髪型は、レングス(長さ)とウエイトのバランスによって印象が決まると言われています。美容師に髪型をリクエストする際、レングスに意識が偏ってしまいがちですが、ウエイトについても希望を伝えることで、満足度の高い髪型に仕上げる可能性が高まります。
例えば、椎名林檎さんの髪形を見てみましょう。
出典:http://www.shiseido.co.jp/mq/index.html
とても似合ってますね。
ここに、先ほどの絵と当てはめて斜線を書いてみます。
矢印の所がウエイトポイントになります。
どうでしょう?
顔の形がしっかりカバーできていますね。
この斜めの線を意識した髪形をアシンメトリー(アシメ)といいます。
左右の長さを変えるだけがアシメじゃないんですね。
でも実際に、頭は球体なので、奥行き(Z軸)も考えなくてはなりません。
わかりやすい例で言うと、サイドの髪を耳にかけてしまえばアシメになりますよね?
あれは奥行きを考えたアシメになるんです。
ちょっと難しくなってきたのでまた次回にしましょう…笑
お客様のヘアスタイルに戻ります。
残念ながら前からの写真はNGだったので後ろと横から見た感じを…。
右側の方がスッキリしているのがわかりますか?
先ほどのウエイトポイントを考えたヘアスタイルにしました。前髪もこの線と平行になるよう斜めに切っています。
実際のカットでは、クセ毛の影響も考えるのでさらに難しくなってきます。
プラスしてさらに重要なこと…毎日お手入れしやすいような髪形にしなければなりません。
1つのヘアスタイルを作る上で色々な理論が重なっている訳なんですね。
ビフォーアフター
とても喜んでいただけました。
ヘアカラーはオリーブアッシュで爽やかさと抜け感を出してます。
少し長くなりましたが…
誰にでも似合うショートヘアは必ずあります。
特に丸顔さんにはこのようなショートをすすめています。
似合わせを考えたショートヘアはお任せくださいね!
以上、【丸顔女子にも似合うアシメショートヘアを理論的に解説】でした。
では!!
【 ameiro 】
オーナースタイリスト
【美髪yakujyo(ヤクジョ)認定講師】
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